ルールのツボ
草サッカーをする場合は、(私を含めて)ルールをあまり知らない人が審判することも多いです。
そこで、私の体験をもとにして、間違いがちなルールを掲載しようと思います。
なお、ページ数は断りのない限り
『サッカーのルールと審判法』(大修館)
によるものとします。
キックオフは相手陣内へ
ときどきキックオフをいきなり斜め後ろに蹴る人がいますが、あれだとインプレーになりません。相手陣内に蹴って初めてインプレーになります。違反した場合はやり直しとなります。
なお、1997年改正により、ボールの移動距離の制限はなくなりました。(29頁)
ライン上に少しでもボールがかかっていればインプレー
タッチラインやゴールラインはフィールド内とみなされますので、アウトオブプレーになるにはゴールが完全にラインを超える必要があります。
似たような考えは、ゴールインの場合にも応用できます。(30頁)
スローインはボールが出た地点から
スローインはボールが出た地点から行わなければなりません。ボールの出た地点の後方1メートルまでは許されますが、左右への移動は許されません。これに違反した場合はファールスローとなり、相手側のスローインとなります。(45頁)
違反を見る場合は、「打ち合わせの際、副審にお願いするのがよいでしょう。例外はありますが、スローインの監視は主審が上部、副審が足を見る場合が多いためです」。(3級審判員の
萩原さん
の情報)
ゴールキックはゴールエリア内のどこから蹴ってもよい
一昔前は、ゴールキックはボールがでた側のゴールエリアの半分内から蹴らなければなりませんでした。
しかし、時間の空費を防ぐために、1992年にルールが改正され、どこから蹴ってもよいことになりました。(45頁)
ゴールキックは、ペナルティエリアを出ない限りインプレーにならない
GKからDFに短いパスをするときに、DFがペナルティエリア内でパスを受けるのをよく見かけますが、これだとインプレーになりません。
この場合は、ゴールキックを再びします。なお、敵側がペナルティエリア内でボールをさわったときも同じです。(45頁)
ゴールキック、コーナーキック、スローインからの直接のボールはオフサイドにならない
内容はタイトル通りです。例えば、ゴールキックのときに自陣内のハーフウェイライン近くでボールを待っている人がいますが(自陣内ではオフサイドにならないため)、ゴールキックを直接受ける場合にはオフサイドポジションにいてもオフサイドになりません。
ただし、「直接」受けた場合だけですので、他の競技者にふれた後ではオフサイドになります。(50頁)
ゴールキーパーへのバックパス
ゴールキーパーへの足でのバックパスを手で処理すると間接フリーキックになりますが、少し細かい問題があります。(85頁)
なお、1997年改正により、スローインのボールを直接受けて手で触る行為も同様に間接フリーキックとなります。
「足」でのパス
;ここで「足」というのは、英語でいう "foot or feet"で、足首から先の部分をいいます。したがって、太股とかすねとかは、一応OKということになります。
「パス」がいけない
;「パス」がいけないのであって、敵のキックが足に当たっただけの場合や、クリアミスの場合などは、反則になりません。
ゴールエリア内での反則
;ゴールエリア内で反則した場合は、その地点ではなく、「違反の起きた地点にもっとも近い、ゴールラインに平行なゴールエリアライン上」からの間接フリーキックになります。ゴール前30センチからのフリーキックなどはあり得ません。(36頁)
草サッカーネットワーク
96.5.18